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こんにちは。
今日はミニトマト レジナ(秋蒔き・春蒔き)についてです。
【目次】
1.秋蒔き(8月21日種蒔き)の苗の現状
2.春蒔きの株の現状
3.トマト萎凋病(イチョウビョウ)とは?
・発芽温度(地温):20~30℃
・蒔き方:苗ポットに2~3粒
・発芽まで:4~6日
・間引く時期:本葉が1~2枚の頃までに1本にする
・定植の時期:最初の花が咲いたころを目安に植え付ける
(鉢植えで育てるので、定植は関係ありません)
・収穫は、開花後35日ぐらいで色付きます。
果実は15~20g、濃い赤色、糖度8度以上も可能。
【芽が出た】
種蒔きから3日後。
鎌首をもたげる前の状態になっています。
芽が出ようとしています。
春に蒔いてからの種の保管は、種の呼吸などによる消耗を抑えるために冷蔵庫で保管しています。
●種の保管について
一般的に種の保管は、湿気を避けるために乾燥材を入れた缶や瓶に入れ、光と高温を避けるために冷蔵庫に保管すると、種の消耗を抑えて寿命を長くすることが出来る。
種は、生命維持のための最小限のエネルギーを消費しながら、発芽環境になるのを待っている。常温で保管するより、低温乾燥している方が消費エネルギーが少なく手済む。
種の残りのエネルギー<発芽に必要なエネルギー、になると発芽できなくなる。
【本葉が出た】
芽が出てから1週間くらいには、双葉の間に小さな本葉がわかる方になります。
種をまいてから2週間になりますが、最初はなかなか大きくならないです。
矢印で挿している所は、1つ目から遅れること数日後に出てきた芽。
種の状態が悪かったのか、種の殻が取れませんでした。
結果、殻に邪魔されて大きくなることが出来なかったためか、枯れてしまいました。。。
※9月5日には立っていた芽が、倒れています。
3粒蒔いて、結局本葉が出る所までたどり着いたのは「1個」でした。
やはり買ってすぐの方が発芽率高いですね。
7~8月に一度収穫し終えています。
現在の高さは30㎝程になっています。
①調子が悪い部分
葉がこのように萎れていきます。
最初黄色っぽくなる→縮れて枯れる、というのが症状です。
※完全に黄色くならず、ちょっと色が抜けたかなというくらいですが。
病気以外の原因として2つ考えました。
1.8月に2回ほど木酢液の散布をハダニ対策で行ったことがあり、そのショックで弱る→萎れて枯れる。
2.土不足・肥料不足。だいぶ大きくなってきたので、鉢は根がぎっしりのはず。
土を少し表面に足したのと、水耕栽培用の肥料の頻度を上げました。
病気で考える原因も考えました。
このようになるのに「萎凋病」というのがあるので、この部分を切って枝の断面を見ました。
断面はこのような感じになっていました。
右の茶色い色が、病原体による褐変なのか否かがわからないです。。
特徴的な病変としては、枝(茎)の断面にある「導管部」が侵され褐変する。
青枯病だと、切り口から汚白色の液(細菌)が出てきますが、それはありません。
※萎凋病については、あとにまとめています。
取敢えず、全体を経過観察します。
②先端の新芽・花芽部分
こちらは、先端部分。
今のところ、新芽の伸びもよく、このように花芽が出来ています。
ただ、気になるのは、以前出ていた(8月に新たにでた)花芽は「咲くサイズまで育たなかった」ということです。
花芽は出来ますが、花の部分が小さいままでそのまま開花せず落ちてしまいました。
※花の部分が大きくならず枯れてしまう。
猛暑の影響なのか、株の調子が悪い影響なのかわかりませんが、8月に出来た花芽は開花には至っていません。
最近少し涼しくなってきたので、これからの花芽がどうなるか要観察です。
③根元から出てきた脇芽
根元の方から、2本の脇芽が伸びてきました。
すでにこちらも花芽が付き始めています。
ミニトマト(レジナ)は「芯どまり系」と呼ばれるタイプのトマトなので、主茎がどんどん伸びるというより、どんどん脇芽を出して横に伸びるタイプ。
横に伸ばしてみます。
脇芽の高さはまだ10cmに満たないですが、すでに花芽が付いています。
こちらも要観察ですね。
●萎凋病(いちょうびょう)とは?
【症 状】
・下葉が黄化し萎凋する。病変は上葉や生長点まで進み、ついには枯死する。
・発病株の茎を切断すると、導管部がおかされ褐変している。
【病原菌・感染経路】
・原因菌は糸状菌の一種。
・種子伝染性、土壌伝染性の病害である。
・根から侵入し、組織内で増殖する。
・発病株の剪定後に、同じはさみで健康な株の剪定などを行うことで、感染することもあるので注意する。
【発生しやすい条件】
・根が傷むと発病が助長される。
・病原菌は25~28℃の高温を好むので、高温時に発生が助長される。
【防除対策】
・乾熱殺菌または薬剤による種子の消毒を行う。
・土壌伝染性の病害であるので、育苗には無病土壌を用い、前年に発症を認めた圃場では土壌消毒を行う。
・根が傷まないよう、土壌水分の急激な変化、土壌の過湿・過乾燥が無いように適切に管理を行う。
・発症株は見つけ次第、圃場外に持ち出し処分する。
本日は以上です。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
励みになります。
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今日はミニトマト レジナ(秋蒔き・春蒔き)についてです。
【目次】
1.秋蒔き(8月21日種蒔き)の苗の現状
2.春蒔きの株の現状
3.トマト萎凋病(イチョウビョウ)とは?
1.秋蒔き(8月21日種蒔き)の苗の現状
8月21日に秋の種蒔きをしたミニトマト(レジナ)。
生育条件は、このように書かれています。
●生育条件、期間、作業時期・発芽温度(地温):20~30℃
・蒔き方:苗ポットに2~3粒
・発芽まで:4~6日
・間引く時期:本葉が1~2枚の頃までに1本にする
・定植の時期:最初の花が咲いたころを目安に植え付ける
(鉢植えで育てるので、定植は関係ありません)
・収穫は、開花後35日ぐらいで色付きます。
果実は15~20g、濃い赤色、糖度8度以上も可能。
【芽が出た】
種蒔きから3日後。
鎌首をもたげる前の状態になっています。
芽が出ようとしています。
撮影日:8月24日 |
次の日の8月25日には、双葉がちゃんと開いています。
サイズは、高さ15mm程です。
種は確か3粒蒔いたのですが、芽が出たのは今のところ一粒です。
春に蒔いてからの種の保管は、種の呼吸などによる消耗を抑えるために冷蔵庫で保管しています。
●種の保管について
一般的に種の保管は、湿気を避けるために乾燥材を入れた缶や瓶に入れ、光と高温を避けるために冷蔵庫に保管すると、種の消耗を抑えて寿命を長くすることが出来る。
種は、生命維持のための最小限のエネルギーを消費しながら、発芽環境になるのを待っている。常温で保管するより、低温乾燥している方が消費エネルギーが少なく手済む。
種の残りのエネルギー<発芽に必要なエネルギー、になると発芽できなくなる。
【本葉が出た】
芽が出てから1週間くらいには、双葉の間に小さな本葉がわかる方になります。
種をまいてから2週間になりますが、最初はなかなか大きくならないです。
左:9月3日、 右:9月5日 |
種の状態が悪かったのか、種の殻が取れませんでした。
結果、殻に邪魔されて大きくなることが出来なかったためか、枯れてしまいました。。。
※9月5日には立っていた芽が、倒れています。
3粒蒔いて、結局本葉が出る所までたどり着いたのは「1個」でした。
やはり買ってすぐの方が発芽率高いですね。
2.春蒔きの株の現状
こちらは春から育てているミニトマト(レジナ)です。7~8月に一度収穫し終えています。
現在の高さは30㎝程になっています。
①調子が悪い部分
葉がこのように萎れていきます。
最初黄色っぽくなる→縮れて枯れる、というのが症状です。
※完全に黄色くならず、ちょっと色が抜けたかなというくらいですが。
病気以外の原因として2つ考えました。
1.8月に2回ほど木酢液の散布をハダニ対策で行ったことがあり、そのショックで弱る→萎れて枯れる。
2.土不足・肥料不足。だいぶ大きくなってきたので、鉢は根がぎっしりのはず。
土を少し表面に足したのと、水耕栽培用の肥料の頻度を上げました。
病気で考える原因も考えました。
このようになるのに「萎凋病」というのがあるので、この部分を切って枝の断面を見ました。
断面はこのような感じになっていました。
右の茶色い色が、病原体による褐変なのか否かがわからないです。。
特徴的な病変としては、枝(茎)の断面にある「導管部」が侵され褐変する。
青枯病だと、切り口から汚白色の液(細菌)が出てきますが、それはありません。
※萎凋病については、あとにまとめています。
取敢えず、全体を経過観察します。
②先端の新芽・花芽部分
こちらは、先端部分。
今のところ、新芽の伸びもよく、このように花芽が出来ています。
ただ、気になるのは、以前出ていた(8月に新たにでた)花芽は「咲くサイズまで育たなかった」ということです。
花芽は出来ますが、花の部分が小さいままでそのまま開花せず落ちてしまいました。
※花の部分が大きくならず枯れてしまう。
猛暑の影響なのか、株の調子が悪い影響なのかわかりませんが、8月に出来た花芽は開花には至っていません。
最近少し涼しくなってきたので、これからの花芽がどうなるか要観察です。
③根元から出てきた脇芽
根元の方から、2本の脇芽が伸びてきました。
すでにこちらも花芽が付き始めています。
ミニトマト(レジナ)は「芯どまり系」と呼ばれるタイプのトマトなので、主茎がどんどん伸びるというより、どんどん脇芽を出して横に伸びるタイプ。
横に伸ばしてみます。
脇芽の高さはまだ10cmに満たないですが、すでに花芽が付いています。
こちらも要観察ですね。
3.トマト萎凋病(イチョウビョウ)とは?
●萎凋病(いちょうびょう)とは?
【症 状】
・下葉が黄化し萎凋する。病変は上葉や生長点まで進み、ついには枯死する。
・発病株の茎を切断すると、導管部がおかされ褐変している。
【病原菌・感染経路】
・原因菌は糸状菌の一種。
・種子伝染性、土壌伝染性の病害である。
・根から侵入し、組織内で増殖する。
・発病株の剪定後に、同じはさみで健康な株の剪定などを行うことで、感染することもあるので注意する。
【発生しやすい条件】
・根が傷むと発病が助長される。
・病原菌は25~28℃の高温を好むので、高温時に発生が助長される。
【防除対策】
・乾熱殺菌または薬剤による種子の消毒を行う。
・土壌伝染性の病害であるので、育苗には無病土壌を用い、前年に発症を認めた圃場では土壌消毒を行う。
・根が傷まないよう、土壌水分の急激な変化、土壌の過湿・過乾燥が無いように適切に管理を行う。
・発症株は見つけ次第、圃場外に持ち出し処分する。
本日は以上です。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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