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パッションフルーツの育て方 ~挿し木の現状とアザミウマの予防~

こんにちは。
今日は、パッションフルーツの来年の苗用に育てている、挿し木についてです。

【目次】

1・パッションフルーツの挿し木の現状(挿し木後24日目)、管理状況
2・アザミウマの予防的駆除のための農薬使用
3・挿し木の作り方(おさらい)
4・パッションフルーツの月別作業

1.パッションフルーツの挿し木の現状,管理状況

来年の苗用に作成している、パッションフルーツの挿し木の生育状況です。
黒色の苗ポットに3つ、透明なプラコップに2つ作成しています。
挿し木の高さは、約20cmです。

挿し木を作成したのは7月16日、今日で24日目になります。

パッションフルーツの挿し木は、生育期であればいつでも行うことが出来、剪定で切った不要な枝を使用して簡単に増やすことが出来ます。
挿し木を行って、おおよそ2週間くらいで発根が見られますが、発根しだすと急激に根は増えていきます。
底の方にたくさん出ているのが判ります。
7月30日(14日目)
8月9日(24日目)
 透明なプラコップで行うと、上の写真のように、見て判断できます。
黒色の苗ポットの場合は、かなり根が張らないと外から見ても判りません。


この株は、点線の四角で囲んだ部分が、新しく伸びた新芽になります。
新芽は、葉の付け根から伸びてきます。

新芽を拡大します。
綺麗な緑色ですが、下に広がっている新しい葉に、なんとなく斑点のような傷があるように思えます。
他の苗の新芽もチェックすると、こちらは、矢印の所に茶色の傷があるように見えます。

この症状を引き起こす犯人で、まず浮かぶのがアザミウマです。
新芽が特に狙われ、被害を受けると、葉が正常に開かなかったり、茶色くひきつったようになります。
ある程度大きくなれば、多少の被害を受けてもそれ以上に生育するので問題ないのですが、挿し木や春先など新芽の数が限られていると、新芽が全滅!ということもあり得ます。

挿し木の管理状況
・植え付け用土は、バーミキュライトのみ
・置き場所:他の挿し木や挿し穂もそうですが、パッションフルーツも挿し木を作成してしばらくの間は、直射日光に当てず、明るい日陰で管理します。
・水やりは、用土を乾燥させないように注意します。
・最初は肥料は与えません。

2・アザミウマの予防的駆除のための農薬使用

先ほど書きましたが、どうも新芽にアザミウマによる被害の痕跡が見られるので、挿し木の苗でアザミウマを見たわけではありませんが、予防するために薬剤を散布します。
元のパッションフルーツの鉢植えや、チマサンチなど他の植物にいるかもしれません。

【アザミウマとはどんな害虫か?】

・葉や花に寄生する虫で、細長い形をしている。
 サイズは1mm~3mmくらいのものが多い。(サイズは種類による。)
・植物の表面をかじって傷をつけ、汁を吸う虫です。
・パッションフルーツだけでなく、草花・野菜・庭木など多くの植物が被害を受けます。

被害を受けると、
・葉のシミ・奇形葉(正常に展開しなくなる)
・ツルがまっすぐに伸びない
・花に傷がつく、成長しない、すぐ終わる
・実に傷がつく、大きくならない
などの症状が出てきます。
また、春先など新芽が少ないときに放置して大量に繁殖すると、新芽が成長しなくなります(経験済み)。

被害を受ける時期は、5月から9月が多いです。

成虫は羽があり、外から飛んできます。
ネットなどで防ぐにしても、サイズが小さいので、かなり細かいものを使う必要があります。

【使用する薬剤について】

使用するのはこちら、住友化学園芸の「家庭園芸用GFオルトラン粒剤」です。
顆粒タイプで、作物の根元にばらまいて使用します。

以下、住友化学園芸のHPより抜粋します。
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有効成分:アセフェート
性  状:類白色細粒
剤  型:粒剤

【製品特長】
●吸血性害虫(アブラムシ等)及び食害性害虫(ヨトウムシ、アオムシ等)に効果がある浸透移行性殺虫剤。アザミウマにも効果がある。
●効果が持続するので、広範囲の園芸害虫の防除に適している。

【使用方法】
株元にそのまま散布する。

【使用時期】
発生初期に使用する。
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ということで、根元にパラパラと散布しました。
水やりの時に溶けて、植物に吸収されます。
これでひとまず安心です。
散布の様子

3・挿し木の作り方(おさらい)

挿し木の作り方です。
1.剪定などで切った「元気な」枝を用意する。
 切った枝は、1時間ほど水に差して水揚げを行う。

2.水揚げした枝を、葉が2~3節ついた状態で切る。
 それぞれの葉も、葉からの蒸散を抑えるために、半分くらいに切る。
ピンクのラインは、葉を切る位置
(注意点)
 芽がすでに伸びたものは使用しない。
 土に挿す側は、斜めに鋭利に切るようにする。

3.(2)を清潔な植え付け用の用土にさす。
 用土としては、赤玉やバーミキュライト等、肥料分の無いものを使用する。

4.直射日光を避け、半日陰で管理する。
 水やりは、用土が乾燥しないように注意する。
 2週間ほどで発根する。この間、肥料はやらない。

5.芽が伸び始めたら、小さな鉢に植え替える。


4・パッションフルーツの月別作業

●作業時期について
月別作業(パッションフルーツ)

関連記事:パッションフルーツの育て方 (基本事項)


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