注目の投稿

小笠原諸島父島散策 ~電動アシスト自転車で父島1周・その1~

 こんにちは。


小笠原諸島父島は、標高が一番高いところでも300mちょっと、夜明道路の一番高いところで標高250mくらいです。そのため、電動アシスト自転車で島内一周観光をすることが可能です。
今回は、電動アシスト付き自転車をレンタルして、夜明道路で天文台などがある島の高いところを走り、扇浦から海岸沿いを戻ってくる「島内1周自転車旅」をしてきました。



【目 次】

1.今回の島内1周自転車旅のルートについて

2.巡ったところ紹介
 (1)ウェザーステーション
 (2)旭平展望台
 (3)国立天文台VERA小笠原観測所
 (4)首のない尊徳像
 (5)初寝浦展望台と防空壕跡の建物
 (6)傘山入口の種子等除去装置
 (7)JAXA小笠原追跡所


1.今回の島内1周自転車旅のルートについて

1.今回の島内1周自転車旅のルートについて

今回自転車で通ったルートです。

ウェザーステーションにまず上がり、そのあと時計周りに自転車を走らせて、旭山入口→旭平展望台→国立天文台VERA小笠原観測局→初寝浦展望台→中央山展望台→扇浦海岸と回りました。最後にちょうど日の入りの時間だったので、もう一度ウェザーステーションに上がって、自転車を返しました。

自転車のレンタルは、二見港からほど近い、小笠原観光有限会社さんで。
電動アシスト自転車を10時間レンタルしました。
3時間借りても、10時間借りても数百円違いなので、実質丸一日使える10時間にしました。※1日単位で借りる場合、レンタルは18:00までなので。
レンタル料等は、小笠原観光有限会社さんのホームページでご確認ください。

実は、初アシスト付き自転車です。


2.巡ったところ紹介

2.巡ったところ紹介

(1)ウェザーステーション展望台

まずはウェザーステーションで、果てしなく続く海原をながめ、クジラやイルカをちょっとだけ探します。この日は残念ながら見つからず。
天気がよいと、海もより青くきれいに見えます。

ウェザーステーションについては、こちらのブログでも書いてます。
小笠原父島散策 ~圧巻の展望、ウェザーステーションへ~(2021/11/22)

いったん港沿いの道におり、夜明道路から上がっていきます。
ウェザーステーションに上がっている最中に、充電100→90%の表示になり、夜明道路を上がり始めてすぐに80%の表示に。
ビビりなので、アシストの強弱切の切り替えを、心持ちエコを心掛ける。

旭山の入口を通過。ここからは、初めて行く未知の領域です。
全行程のなかで、一番標高差がある(大変な)のが、夜明道路を旭平展望台まで上がる区間。旭山入口を過ぎればもう少しです。

(2)旭平展望台

旭山の入口を超えてすぐにある展望台で、登りがひと段落します。
長崎展望台と同様に、兄島とその間にある兄島瀬戸の眺望が素敵な場所です。

この日、船が2隻何かを探しているような動きをしていたので、「??」と思っていたら、船の前に、イルカの背びれが出入りしているのが(遠くてかろうじてわかる程度でしたが)見えました。
iphone11のカメラでは、この距離では無理でした。。。


(3)国立天文台VERA小笠原観測局

小笠原諸島父島には、国立天文台VERAの施設「小笠原観測局」があります。
中には、入ってすぐそばのところに、
直径20mの電波望遠鏡のパラボラアンテナが鎮座していました。
夜にはオレンジ色にライトアップされ、オレンジペペの愛称で親しまれています。
(小笠原で有名な緑色に光るキノコ「グリーンペペ」になぞらえて)

父島では年に1回、小笠原の星まつりイベント「スターアイランド」が開催されます。
VERA小笠原観測局施設公開日には、パネル展示や、ミニ講演会他イベントがここで行われます。
入場無料、観測局まで送迎無料バスありとのこと。絶対いこうっと。

(4)首のない尊徳像

ここには、首のない二宮尊徳(金次郎)の像があります。
白っぽい像なので、夜、真っ暗な中にぼうっと見えて、しかも首がないって、ちょっと怖いかも。
小笠原諸島返還(1968年)以前に、駐留していたアメリカ軍兵士が、頭部を切り取り帰国の際に持って帰ったらしいとのことですが、持って帰ってどうするのって気もしますが。。。

尊徳像からすぐの夜明山(標高307.4m)は、森林生態系保護地域に指定されている為、入林許可を受けた方または、許可を受けたガイド等の同行が必要です。
小笠原諸島の自然を守るためにも、勝手に入らないようにしましょう。

(5)初寝浦展望台と防空壕跡の建物

二宮尊徳像の反対側には、初寝浦展望台への道が伸びています。
道路から小道を少し歩くと、展望が開けて初寝浦のビーチと、その先の海原が見えます。

初寝浦のビーチは、ウグイス色の砂が美しい海岸で有名ですが、標高差(200mちょっとある)がどうしてもネックになるみたいです。

展望台の道沿いには、戦跡の建物があります。
水が伝う場所はほかに比べ、特に痛みが酷いようです。
建物の角のコンクリートが崩れています。

2枚は同じ建物です。
ずいぶんと分厚い壁と扉・窓と思ったら、防空壕として作られた建物でした。
老朽化が進んでいるため、立ち入り禁止(大蔵省)の看板があります。

(6)傘山入口の種子等除去装置

傘山の指定ルート入口には、このような「種子等除去装置」およびカウンター(?)が置かれています。今日は道路から眺めるだけ。

小笠原諸島の父島・母島には、森林生態系保護地域が設定され、保護地域では「入林許可を受けたガイド等同伴」で指定ルートのみ立ち入ることができます。
夜明道路には、傘山や、先程の夜明山など、このような場所が何カ所もあります。

右の青マットがついた方は、靴底や衣服に付いた外来の動植物を、生態系保護地域に持ち込まないようにするためのものです。
保護地域(指定ルート)に入る際には、
 1:マットで靴底の泥を除去
 2:コロコロで衣服についた種子等を除去
 3:靴底に駆除用酢スプレーをスプレー
し、できるだけ外来の生物が入り込まないようにします。

小笠原が世界自然遺産に登録されるにあたり評価された、「小さな海洋島における生物の進化を示す典型的な見本として世界的な価値をもつ」を特に顕著に表しているのが、陸生の巻貝(マイマイ)たちです。
この陸生のマイマイたちは、ニューギニアヤリガタウズムシという、外来の肉食のプラナリアによって、ここ30年で激減(種によっては絶滅)してしまいました。
そのため、プラナリアの生体や卵を保護地域に持ち込まないように、靴底の泥を落とし、木酢液(酢)を靴底にスプレーします。

(7)JAXA小笠原追跡所

父島には、JAXA(宇宙航空研究開発機構)の小笠原追跡所もあります。
この日は門は閉まっていました。

小笠原追跡所の役割は、種子島宇宙センターから打ち上げられたロケットの飛行経路や飛行状況の確認、および飛行安全の確保(異常飛行の監視など)です。
施設内には飛行中のロケットを電波で追尾する電波設備(精測レーダ設備、ロケットテレメータ受信設備など)が整備されています。
また、小笠原追跡所と種子島宇宙センターとは専用の回線で結ばれており、取得されたデータはリアルタイムで伝送されます。
(JAXAのホームページより抜粋)

長くなったので、残りは次回に。
(2021/11/04)
 

本日は以上です。
ここまで読んでいただきありがとうございました。

コメント