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小笠原諸島父島散策 ~電動アシスト自転車で父島一周・その2~

 こんにちは。

電動アシスト付き自転車で父島一周旅の前半を、先日のブログに書きました。
今日は、父島最高峰の中央山(319.4m)から戻るまでの後半分になります。


【目次】

1.今回の島内1周自転車旅のルートについて

2.巡った(通った)ところ紹介 -後半-
 (8)父島の最高峰、中央山展望台
    東平アカガシラカラスバトサンクチュアリー(前通るだけ)
 (9)扇浦海岸・境浦海岸(濱江丸と東京都最東端バス停)

 (10)日没のウェザーステーション


1.今回の島内1周自転車旅のルートについて

1.今回の島内1周自転車旅のルートについて

今回自転車で通ったルートです。


前回(その1)では、JAXA小笠原追跡所までを書きました。
前回の記事はこちら↓

今回は、そのあとの中央山展望台→扇浦海岸と回り、最後にもう一度夕日を見るためにウェザーステーションに上がって戻るまでを。
後半は、前半のような標高0mから200mまでアップ!ということもなく、バッテリーの減りは心配無用でした。

自転車のレンタルは、二見港からほど近い、小笠原観光有限会社さんで10時間のレンタルをしました。
レンタル時間が長いので、「最後なくなってきたら、ここに寄ってくれればバッテリー交換しますよ」とお店の方が言ってくれていました。(なくなった場所までの配達はやっていないとのこと)

1日単位で借りる場合、レンタルは18:00まで。
小笠原の11月の日の入り時間は16時台なので、日の入りを見てからでも十分間に合います。

レンタル料等は、小笠原観光有限会社さんのホームページでご確認ください。


2.巡った(通った)ところ紹介 -後半-

2.巡ったところ紹介 -後半-

(8)父島の最高峰、中央山展望台

JAXA小笠原追跡所を少し過ぎると、中央山展望台への入口があります。
中央山は、父島の最高峰の山です。
夜明山や傘山のように立ち入りが制限されたルートではないので、道路わきに自転車を置いて、登ってみます。といっても入口からの標高差は50mくらい。

道路入口からある程度展望が開けるまでは300mくらいでしょうか。
緩い坂道を上がっていくと、展望台のある場所に出ます。

こちらは、二見港側の景色です。
お店とか、おが丸とか小さく見えます。遠くに来たもんだ。

こちらは、(およそ)東を向いた景色。
見えているのは東島。ホノルルまで6,300kmとあります。
東京まで約1,000kmなので、近いのか遠いのかわからなくなります。


父島の最高地点は矢印で指している名もなきピーク(標高326m)で、展望台にある各方向の説明にも書いてあります。
中央山は、人が入れる場所としては最高地点(319.4m)の場所になります。

眺めていると、オガサワラノスリの姿が、上空に見えます。
自転車に乗っているときや、他の展望台で景色を眺めているときにも何度か見ることができていましたが、この時が一番落ち着いて(かつ一番近くで)見えました。
でも残念ながら、iphoneのカメラなので、これが限界です。。。

オガサワラノスリとは?
鳥類タカ目タカ科ノスリ属の1種で、小笠原固有の唯一の猛禽類です。
内地のトンビよりちょっと小型です。


東平アカガシラカラスバトサンクチュアリー

中央山の入口がある付近の東側は、写真のようにネットがずーっと道路沿いに張られています。この囲われたエリアの中は、『東平アカガシラカラスバトサンクチュアリー』で、アカガシラカラスバト(通称:あかぽっぽ)が最優先される場所です。
ネットはノネコやノヤギが中に侵入しないように張られています。

ここは森林生態系保護地区モデル地区とされていて、あかぽっぽだけでなく、小笠原固有の貴重な植物が生息している地域です。
当然、入林許可があるガイド等の同伴が必要です。
※ルートによっては特別な許可が必要で、入れない時期もあります。

今日は無理ですが、行ってみたいものです。

周辺には、このような道路標識もたってます。
この一帯を通行するときは、お静かに&動物に注意です。

(9)扇浦海岸・境浦海岸

中央山から扇浦海岸の方へ戻るときは、下り中心なので、自転車楽々です。

・扇浦海岸

扇浦海岸は、砂浜の海岸です。
(お日様が出ていなかったので、海の色がいまいちですね)

海岸には、下のような屋根付きの休憩所があり、併設してトイレやシャワーもあります。
駐車場(無料)および、村営バスの乗り場も、その建物のすぐ前にあります。


こちらは、1周した日とは別の日に行ったもので、休憩場からの眺めです。
海の色は、青空の時が一番です。


2021年12月には、海岸前の浄水場跡地に「扇浦園地」もできました。
芝生の広場です。

・境浦海岸(濱江丸と東京都最東端のバス停)

こちらは、父島の沈船のシュノーケリングスポットとして有名な境浦海岸。
沈没船「濱江丸(ひんこうまる)」が、一部水面上に見えています。

濱江丸(ひんこうまる)とは?
太平洋戦争中に南方方面の軍事物資の輸送船として活用された船で、アメリカ軍の攻撃を受けて沈没はしなかったものの、現在の位置まで漂流ののち座礁しました。
70年以上が経ち、機関部分を残しかなり痛みが進んでいます。

あちらこちらに、戦跡が残る、父島。
時期になったら、シュノーケリングをしに行こうと思います。

境浦海岸への入口は少し高台にあるので、ここから下に降りて、海岸に向かいます。
車止めがあり車は入れないので、道路を挟んだ反対側にある、駐車場に止めます。
海岸におりる道のすぐそばに、村営バスのバス停があります。
このバス停、東京都最東端のバス停になります。



扇浦海岸から、海岸沿いを戻るときは、多少アップダウンはありますが、夜明道路を上がったようなきつい登りはありません。
(登ったとしても標高50~60mくらいまでなので)電動アシスト付きならば問題ありません。

(10)日没のウェザーステーション

二見港の方に戻ってくると、ちょうど日没まで30分ちょっとあって、空も「もしかしたら」という感じ。バッテリーは40%の表示だったので、もう一度ウェザーステーションに上って、夕日が見られるか行ってみることにしました。

足が若干疲れているせいか、最初に上った時よりもペダルが重く感じました。
後は返却するだけなので、エコを気にせず、アシスト力は「強」で登ります。

展望台には、あいにくの天気でも、10人くらいは夕日を待つ人がいました。
水平線あたりは、雲が切れているところもありますが、どこに沈むか次第で、見えるか見えないか決まりそうでした。

時計とにらめっこしながら夕日を待っていると、ここだけ雲の切れ目があったようです。
ほんの一瞬だけですが、夕日が姿を見せました。(見えたのは、これだけ)

条件がそろうと、沈む一瞬光が緑色に変わる「グリーンフラッシュ」も見られますが、さすがにこれでは無理でした。

この後、小笠原観光(有)さんに自転車を返し、家に戻りました。
バッテリー残量20%。走行距離は約20kmでした。

前半の記事
小笠原諸島父島散策 ~電動アシスト自転車で父島一周・その1~(2021/11/02)



本日は以上になります。
ここまで読んでいただきありがとうございました。










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