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こんにちは。
談山神社の通常御朱印と、秘仏のある神廟拝所 |
6月1日から7月31日まで、奈良県桜井市にある談山神社で、秘仏「談峯如意輪観音像」の特別が行われています。
神社なのになぜ秘仏?と思いつつ、この観音様に会いに行ってきました。
●談山神社について
談山神社は、藤原鎌足公が御祭神として祀られた神社です。
西暦645年5月、中大兄皇子(のちの天智天皇)と中臣鎌足(のちの藤原鎌足)が、多武峰(とうのみね)の山中に登って「大化改新」について談合をおこないました。
のちにこの山を、「談い山」「談所ヶ森」と呼び、談山神社の社号の起こりとなりました。
談山神社には、けまり祭というお祭りがあります。
藤原鎌足公が飛鳥法興寺の蹴鞠会(けまりえ)において中大兄皇子とはじめてまみえ、「大化改新」の発端となった故事にちなんで行われるたいへん雅びな祭です。現在は毎年、4月29日(昭和の日)と11月3日(文化の日)に行われます。
神廟拝所の隣にある「けまりの庭」で行われます。
●談山神社入口(正面入口と西入口)
奈良県桜井市にある談山神社の正面入り口です。
この入り口を入って、鳥居をくぐり階段を上がっていくと、本殿に出ます。
正面入り口側の受付は、シーズンオフ(紅葉、桜の見頃以外)は閉鎖されています。
正面閉鎖時は、西入口受付から入ります。
●
西入口の受付で拝観料を払います。
拝観料は一人600円ですが、JAF割があったので一人550円(同伴2名まで)でした。
その他にもいろいろ割引があるので、公式ホームページでご確認を。
西入口受付を抜けると、右手に今回特別公開される秘仏が置かれている神廟拝所があります。
階段前の広場は、けまり祭で蹴鞠が行われる「けまりの庭」です。
先にお参りをするため、正面の階段を上り、本殿に向かいます。
●木造の十三重塔
本殿への途中にある、十三重塔。
この塔は藤原鎌足公の長男定慧和尚が、父の追福のために建立した塔婆です。
現在のものは享禄五年(1532年)に再建されたもので、木造十三重塔としては、世界唯一のもの。
塔婆?? お寺によくあるものです。
今はちょうどアジサイが境内のあちらこちらに咲いています。
●本殿について
本殿は、三間社隅木入春日造のけんらん豪華な様式で知られています。
社殿全体は極彩色模様や龍花鳥などの彫刻によって装飾されています。
なんとなく、日光東照宮に似ているなと感じましたが、この本殿は日光東照宮造営の際のお手本となったそうです。
(痛恨の写真忘れ。)
●神廟拝所と秘仏「談峯如意輪観音像」
お参りを済ませ、秘仏が展示されている神廟拝所に向かいます。
入ってまず驚いたのは、内部は16羅漢や天女が壁一面に書かれている事。
16羅漢は、お釈迦様の弟子で特に優れた16人の事。
明らかにお寺の雰囲気の建物です。
それもそのはず、実は談山神社は、明治維新の神仏分離までは「多武峰妙楽寺」というお寺でした。その講堂が今は神廟拝所になっています。
16羅漢や天女には、神社となった時に漆喰が上に塗られたそうです。
その後、漆喰を剥がす機会があり、その絵を今は見ることが出来ます。
写真可であったにもかかわらず、痛恨の撮り忘れ。。。
多武峰妙楽寺の御本尊は、「釈迦三尊像」。
この釈迦三尊像は、今は談山神社にはありません。
談山神社から直線距離で5km弱のところにある、同じ桜井市の安倍文殊院にあります。
神仏分離の時に、引き取られました。
(2020/07/12)
こちらが、今回特別公開されている秘仏「談峯如意輪観音像」です。
(写真撮影OKでした)
厨子に納められており、高さは40cm程。
意外に小さいです。
この観音様には、足の甲に怪我をした子どもの身代わりになってできたと伝わる傷があり、「足腰の病気」に霊験があると言われています。
普段の生活や登山で怪我をしないように、しっかりお願いします。
如意輪の名前の由来ですが、手に如意棒と法輪を持っているので、如意輪なのだとか。
この像は、定慧和尚が唐から持ち帰った像を模して造られた2代目、鎌倉時代の作。
観音様の冠や後光には細かい細工がされています。
端正な御顔と優美な御姿に、時間を忘れます。
●談山神社の通常朱印と特別朱印
御朱印はこちらの建物でもらえました。
先に御朱印を預けて、拝観しました。
左が通常の御朱印、右が6~7月の特別朱印。
特別朱印は如意輪観音像をかたどったもので、すでに紙に書かれたタイプです。
●談山神社
所在地 奈良県桜井市多武峰319
電 話 0744-49-0001
拝観時間 8:30~16:30(受付時間)
公式ホームページ:
http://www.tanzan.or.jp/
関連記事:同じ奈良県桜井市にあり、同じ日に行った所
・奈良県桜井市の安倍文殊院 ~騎獅文殊菩薩像と金閣浮御堂を見に~ (2020/07/12)
・奈良県桜井市の長谷寺へ ~季節の花咲く花の寺と復刻御朱印~ (2020/07/21)
本日は以上です。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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